死刑になる日に吸わせてもらえる煙草みたいに
カルキを抜いた飲み水のような
調子乗った 妄想へ

リアルから逃げる僕はピーター パン症候群シンドローム
ネバーランドへ行きたくて
何者かになりたくて

ハイヒールの男とか
ボクっ娘の中学生とか
多様性のテクスチャに
滲む嫌悪と肯定を

君の塩素の匂いがエモいとか
くそキメェ言葉なような気もする...
拗らせ過ぎた僕の脳みそ
偏見ごと愛してくれ

さりとて君は聡明な人だ
去りしとて何も言うまいが
一応、僕も人類種の一個体
生意気にも寂しいのです

君は自分のセンスを今日も疑いもせずに
カルキまみれの水を飲み干す
ロマネ コンティみたいに

思えば僕の恋心はただの憧憬だろうな
他人ばかり気にしていて
何者にもなれなくて

ハイボールの空き缶に
Peace の灰を落とす親
多幸感の裏側に
潜む嫌悪と愛好を

「君の塩素の匂い」とかキモいけど
くそエモい言葉なような気もする
拗らせ過ぎた僕の脳みそ
偏見ごと愛してくれ

君の酸素を奪っておけばとか
くそキメェ思考に支配されれば
くそキメェ何かになれたんかな？
無個性よりはマシかな？

さりとて君は聡明な人だ
去りしとて何も言うまいが
一応、僕も人類種の一個体
自他共に認める存在になりたいのです