夜に動き出す
罪食い自動人形
作った人形師と
二人の物語

穢れ 人形は
明日焼かれ神の元へ
深夜 人形師は
罪食いの場へ走る

暗闇 走り抜け
人形が動く前に
優美な その口
罪の銀貨食む前に
眼前 広がるは
正に罪食いの儀式
口付け 奪って
銀貨を自らの内へ

今 踏みにじった 不文律
今 穢れまとい
国を追われ

人形 空見上げ
その目に映る月は
寂しく 密かに
足元だけを照らしてる
冷たい 銀色の
人の業にさいなまれ
苦しみ 満ちても
瞳は光を宿して

再び 逢えたなら
その罪この体に
穢れを 奪って
全ての僕が消えるまで
貴方を 想う歌
歌うことが出来たら
壊れて果てても
歌い続けて届けたい

闇夜に光る月
壊れてゆく体
流離う

叶わぬ 望みでも
かりそめでもその手に
最後の 罪悪
得てあなたに焼かれたい
貴方を 想う歌
歌うことが出来たら
壊れて果てても
歌い続けて届けたい