まっしろいきみをてのひらでころがしてきた
ずいぶんまえにわたしたちはこのばしょにきていたんだ
はいろのすながかぜでまかれていたけど
ずいぶんまえにそれがどこへいくのかきづいていて
すなはまとせんろ
うみのうえをはしるとれいんはしゅうちゃくえきへ
やるきのないきいろいたいようがしずんでしまう
ことばをつらねさむさをけむりにまくもうふをつくってあげる
のっとのうえでねむっているようなきみに
くじらのほねをさがしてあつめてみたけれど
めんどくさくなってきみにはぜんぶあげたんだ
できたよってくんはもとにもどしてくれたけど
いじわるなかぜがくじらをふきぬけた
さめていってしまう
それもきょうでおわらせるんだ
しゃそうにゆれるらんぷがわたしをまだまよわせようとしてるの
うれしかったしたのしかったしつらかったしくやしかったし
それらをとりまいてたさびしいさにおわれることももうないんでしょう
すなはまとせんろ
うみのうえをはしるとれいんはかいそうれっしゃ
おしつけがましいたいようがのぼってきた
くじらになればいいとてをひいたくんに
ぜんぶあげよう
そのかわりしろくちいさくなってここにもどれたら
いいな