ひとはだれもかいじぶんのせいぎをなにか
じかくもせずむさべつにふりかざして
つみとばちのおもさをなにもしらない
みにくいひとのかたちをもしたかげがはびこるまちがいだらけのこのまちは
よしあしのきじゅんをうしなってしまった
むちわつむだ
おちゆくうんめいをひとりあらがうところで
なにもかわらないなにもかえられない
わたしは
にせもの
いびつなげんじつがみせつけたまぼろし: どうして
くすんでしまったの
まっすぐなおもいはくろくぬりつぶされた
ほしはもうみえない
かなたのゆめりそうをうちこわした
さいたのはあだばな
ひとはだれもかいじぶんのおもいをいつもまさよしとかたりぶきとしふりかざして
まちがえたとしてもきづきはしない
むちわつむだ
さきみえぬうんめいをひとりみちびくところで
だれもきづかないだれもしだがわない
わたしは
なにもん
いびつなげんじつがまざりあうまぼろし: どうして
よごれてしまったの
みがってなねがいはしろにはもどらないそらをくもがおった
あいじょうはないふかんじょうしかないきぼうなんてないかみはみおろした
あいじょうはないふかんじょうしかないすくいようがないかみはみかぎった
あいじょうはないふかんじょうしかないきぼうなんてないかみはみおろした
あいじょうはないふかんじょうしかないすくいようがないしんばつはくだった
おちゆくうんめいにひとりまたてをのばした
だれもすくえないだれもすくわれない
いびつなげんじつがみせつけたまぼろし: どうして
こわれてしまったの
かりそめのあんねいをこわしてゆるして: こんなはずじゃなかったのに
いびつなげんじつがまざりあうまぼろし: どうして
こわしてしまったの
くだらないねがいはよくぼうのかたまりぼしはもうみえない
かなたのゆめりそうをうちこわした
いのれどもさいたのはあだばな