つめたく
こおりついたつきのかけらが
ふりそそぐように
ひとりのよるがおちてくる
なみだと
えがおのかめんにかくされて
ほんとうのこころはいつしか
どこかにおきざりで
ライトのなかでえんじて'る
なくしたはずのよろこびを
わすれたはずのかなしみを
こどくをえんじつづけて'る
たとえばゆめにつかれても
うらぎられたあいでも
こころはくうはくのままで
おもいでさえものこせず
みつめるだけのどうけし
もうすぐ
ライトをあびてあるいていく
いつわりをだいて
こんどもかーてんはあがる
なみだと
えがおのかげにたたずんで'る
ほんとうのこころはじぶんを
ぬりつぶして'るだけ
ながいじかんをえんじて'る
とおくにすてたよろこびを
とじこめてきたかなしみを
つくったほほえみにのせて
ちいさなひとみがかがやく
こどもたちのかんせい
つくりものをしんじられる
すなおなこころのまえに
かめんはくずれておちる
あいされることにふなれで
あいしかたもしらない
たったいちどのかがやきで
こころになにかおぼれる
なみだをしったどうけし
なみだをしったどうけし