みかづきふるよるには
まどごしきみにふれていた
こびりつくえがおとこえとにおいが
ぼくのあさもひるもよもゆめも
おかしてくんだ
さけびちらしても
けせやしないんだよ
そらあおぎなみまはしってく
こがれるよるのとなりへ
ほらもつれるあしでさがす
たとえきみがみえなくても
ふるえるゆびでねがう
たとえきみにふれなくても
ただあふれるのどでいのる
たとえきみにいえなくても
ほしすりぬけ
みかづきかすめ
はしれ
きみにあいたい
こころこぼすよるには
まどごしきみとかねでた
ひからびるきおくとねつのかけらで
ぼくのうたもおともことばもうそも
ちぎれてくんだ
こえをからしても
ここにはいないんだよ
ほしのうみにのまれはしってく
さまようよるのおわりへ
ほらゆらめくあしでさがす
たとえきみがみえなくても
こごえるゆびでねがう
たとえきみにふれなくても
ただかすれるのどでいのる
たとえきみにいえなくても
ほしをいこせ
みかづきはるか
はしる
きみがこいしい
みあげてごらん
おなじよるの
おなじそらの
おなじつきを
さらさらゆらぐすなにぼくらは
ぶくぶくとしずんで
きらきらひかるほしがぼくらを
ふわりいざなうよ
もつれるあしでさがす
ふるえるゆびでねがう
ただあふれるのどでいのる
こぼれるこえでつげる
ぼくはここだよ
さあはやく
ほしきえるまえに
はしれ
きみへと
さあはやく
つききえるまえに
のばせ
きみまで
てを