よふけのあめにかたをぬらして
あなたはドアをしずかにはいる
いつもそうぜいたくなこいにつかれると
きまぐれにわたしにかえるひと
ただようようにだきよせられて
こころみだれてかみをほどいて
いつだってまちわびるのはわたしだけね
そう、あなたはたびびとのようだわ
ガラスのくつがほしいわけじゃないの
わかってえいえんにさめないゆめひとつあればいい
ねむるあなたにみみをあてれば
あまいぬくもりこどうのららば
ふしぎだわあなたをむねにだいていると
こわくないきずつくことさえも
ガラスのくつがほしいわけじゃない
いまだってほしのうみやさしくゆるやかにおちてゆく