よるにとけるしろいといき
すんだまよなか
ほしさえもみえない
かくれるようにつないだゆびに
ゆきがまいおちてくる
ふりつもるこなゆき
すべてしろくそめる
ざんこくなげんじつを
あわくつつんで
かじかむてのひらを
そっとかさねあわせて
このままふたりでゆきにしずむの
まっしろなゆきが
ふたりをかくしていく
まだやまないで
もうすこしあとすこしだけ
やさしいうそでだましつづけて
ゆきがやむまで
はかないみつげつ
むねにひめたかなしいねがいが
ふいにこぼれそうになる
わたしだけみていて
ずっとはなれないで
つよくだきしめて
どうかそばにいて
かなわないねがいは
ことばにもならずに
まいちるゆきのようにとけてきえるの
ふりつもるこなゆき
すべてしろくそめて
ざんこくなげんじつを
あわくつつんで
かじかむてのひらを
かさねあわせても
そのひとみにわたしはうつらない
やくそくがえがおがぬくもりが
ゆめからさめるようにぼやけていく
ほんとうはずっとまえから
もうわかっていたの
あなたはわたしといきてはくれない