ビロードのやみ
いたいくらいのふあんをひとりでかかえ
ねむれぬよるにうちひしがれる
こんなじだいじゃたいくつなゆめも
ぼくらはみることさえゆるされないだろう
さばくのようにしんらつなこのまちのかたすみ
いきをひそめかた...だきよせキスをしたね
ビロードのやみにとけだす
むきだしになったあいじょう
ぼくはきみのてをにぎり
しあわせのひかりがさすばしょへとめざす
せつなをだきながら
あまいねがいをゆめみてねむっていても
うつろなひびにあいはいろあせてしまう
こはくのつきがてらしだすきみというおあしす
つかれきったぼく...うるおすうでのなかで
ビロードのやみをかすめる
かすかにひかったじゅんじょう
ぼくはきみのてをにぎり
きぼうというなのかぜをまとうありきだした
さまよいびとのように
ビロードのやみにうかんだ
あいするきもちはほんのう
このみをつくしまもるよ
きみだけをこのまま
ビロードのやみにとけだす
むきだしになったあいじょう
ぼくはきみのてをにぎり
しあわせのひかりがさすばしょへとめざす
せつなをだきながら