なきさけぶはかんだかいみみなりにもにたこえが
あちら、こちら、そちら、どちら
ふさぐゆびをすりぬける
にげまどうはなきぬらしみちになきみちはやみのなか
あちら、こちら、そちら、どちら
だんまつまのせいじゃくへ
えぐりだされたぼくのあかいことばは
ちぎれてのたうちまわりはねる
はきだせずにのみこむこともできずに
ただ...ただ...ぼくをさかまきうねるだけ
ちぎれ...ちぎれしまうはことのは
ながれ...ながれしあかのうみ
からみ...からむはせいじゃくのおり
ふはいのまつろはぜつのぜつ
ちぎれ...ちぎれしまうはことのは
ながれ...ながれしあかのうみ
からみ...からむはせいじゃくのおり
ふはいのまつろはぜつのぜつ
くるしくてもそれをつたえられない
かなしくてもそれをつたえられない
いまのぼくはあわれな「したきりすずめ