色付いた街外れ 蒼く光る湖畔 赤い実のお菓子屋
物憂げな街の隅 ひとり
赤い実のパイどうですか 自信作なの
そんなのひとつも売れないさ 少女を見て蔑む人達
みんなと何も変わらないのに 美味しくできたのに
今日も声は届かないのね
まるで透明になったみたいだわ
そうして誰もが知らぬ振りをした
何故なら少女は呪われているから
死んだ世界で唯ふたり生きていた遠い物語
もう声は届かないのね
まるで透明になったみたいだわ
そうして誰もが知らぬ振りをした
何故なら世界が呪われているから
『永遠』の呪いは解かれていた
まるでふたりの方が狂ったみたいだろう
そうしていつか笑うように眠る
何故ならふたりは放たれているから
死んだ世界で唯ふたりだけが幸せだった