コンクリートのへやのなか
そっとをみることさえもできずに
けしわすれていたモニターに
いくせんのちがながれる
かべのむこうがわひとがさけんでも
だれもきづかないこんなまちで
けしわすれていたモニターは
まるでいこくのちがうときみたい
かべのむこうがわひとがきえてって
ぼくはきづかないこのせかいこわせない
ほんをだいていたわすれたかった
くずれかけていたにげばさえなかった
おなじときにかえりたくない
たとえいまがかわらないときでも
おなじときにほんのせかいのなか
たびをしているいたみさえしらずに
コンクリートのへやのなか
そっとをみることさえもできずに
あーなたはできない
こわして