ゆきのとけたふゆのごご
わたしのゆびはつめたすぎて
わすれかけたやさしさの
かけらをだいたあなたがそこにいた
かわぞいのかえりみち
とおくにはまっかなゆうひ
あなたのゆびがかたにふれて
あたたかいぬくもりだった
まちもひともはるもよう
おそでをとおしたあたらしいふく
はしりだしたこのにちじょうと
めばえたてのいとしさにとまどうわたし
かわぞいのかえりみち
こらえきれないおもいをかたれば
あなたはそっとわらっていった
すこしずつあるいてゆこう
なつになればうみへいって
はしゃぎまわったふたつのかげ
あせばむからだいつのまにか
しおにまかれあなたはもういない
ひとりむかえるあきを
どれほどながくかんじたことだろう
ふゆがめぐりわたしはまた
あるいてゆくよかわぞいのかえりみちを