おわっていくさんねんとはちかげつ
ぼくたちはおたがいをみつけられない
めをとじればうかぶのは
きみなのにきみなのに
さいしょのひじょうだんでやってみた
いつからかあうたびにまわしてた
ちいさなはちみりかめら
いまでわもうフィルムの
なかにすむふたりだけが
たのしくわらっている
とぎれとぎれのぼくたちだけのせかい
ものがたりはもうこれでおわるんだ
ささやかだけどとても幸せだったんだ
ああ、ラストシーンはひとりきり
いつの日かえいえんをちかいあう
そのときにながそうとおもっていた
じぶんたちのメッセージ
いいだしたのはぼくで
きみはほほをあからめて
すこしてれていたよね
ふたりかたよせみらいにかたりかけた
きっとそのひとみはまっすぐで
みずけばぼくはきみのなまえをよんでいた
ああ、かかえたひざがふるえている
とぎれとぎれのぼくたちだけのせかい
ものがたりはもうこれでおわるんだ
ささやかだけどとても幸せだったんだ
ああ、ラストシーンは
なにもかもにどともどらない
きみにふれられやしない
せきとめていたものがくずれていく
とじこめていたちいさくともかがやくせかい
たしかにぼくたちは
そこにいた