ぼくにはかおがない
だれかにぬすまれた
まいばんこうして
けしょうでごまかす
まどべでためいき
なまえすらしらないあのひとに
こいをしているんだ
みにくいぼくとちがって
かのじょはすばらしい
なんてきれいなんだろう
あのひととめがあった
そのひからぼくはもう
どうかしているんだ
いいこじゃいられない
いつもわたしをまどから
みつめているのはあなたね
わたしがほしいの
あいされたいの
だれもへやにいれちゃだめと
ままにいわれているのに
かぎもあけずおともたてず
かのじょはここにきた
あなたはすばらしい
なんてきれいなんだろう
ぼくをみてにげださないひとははじめてだ
めをあけみるゆめ
あまいかおりによいしれゆくぼくに
かめんをさしだすあなたは
そうさままよりやさしいんだ
ふたりだけのひみつと
はだにふれほほえんだ
ひびわれたかめんは
もうくいこんではがれない
いたいよいたいよ
でもこれはあなたが
えらんでくれたかおだから
しんでもはがすもんか
ぼうや、かおがないのはあなただけはないわ