ものいわぬくちびるにいきをふきこんで
こよいあなたはよみがえる
あのころのすがたで
しろはだのむすめがせきをした
このからだあなたにささげるわ
しろふくのいしゃがささやいた
むかえにいくよ
しろはだのむすめがくちひたてた
せかいのだれにもみすてられ
しろふくのいしゃはあわれんで
だれもしらないいばしょでねむらせた
くちいてもまだ
うつくしいかおで
ふたりしかいないれいびょうで
いしゃはこいをした
それはえいえんのこいか
きんだんのこういか
またあいたいとねがうだけ
それがつみなのでしょうか
ものいわぬくちびるに
いきをふきこんで
こよいふたりはむすばれる
しゅくふくもされずに
くさりおちたがんこうにあおいガラスを
やぶれかけたうでにきぬのはだを
おかされたないぞうにめんのがぜを
ほうせきでかざったしろいドレスを
くちゆくたび
とりつくろって
こいをうたってまたいしゃは
てをそめつづけた
やがてあばかれたのは
みにくいかいぶつで
それをつくりあげたいしゃは
べんぱくをさけんだ
これはえいえんのこいだ
かのじょのねがいだ
しにゆくときめたおまえらが
みすてたおんなじゃないか
Aahかなしいはなよめ
ものいえぬままで
こよいふたりはさばかれる
かのじょをみすてたひとたちのせいぎで
ただしいのはだれ