ガラスでできた町の中で生きる僕らも
最後は砂に変えると君は歌ったよ
見上げるばかりに僕は囁いた美しいビルのことは
燃えないゴミと言って笑ったよ

誰かがいなくても
何が壊れても
悲しいふりで済ますんだ

ガラスの町で歌う君を
抱きしめていたいだけさ
ひび割れた心の欠片も
愛しているよ

真夜中過ぎのシンゴウ町で立ち止まる度
透明な真冬の星を指でなぞったよ
昼間は溢れ帰っていた騒がしい人の波は
一体どこに消えてしまったの

あの時柔らかく
噛んだ唇は
赤い血の味でした

ガラスの町で歌う君を
抱きしめていたいだけさ
ひび割れた心の欠片も
愛しているよ

ガラスの町で生きた君を
最後の砂も愛しているよ