よふけにみちるあらしのあめの
たったひとしずくに
えらびとられてやがていぬかれて
はもんたついってん
まもれるかこいはかげをひいてひろがる
いきてこれまでちをふみあしは
あゆんだといえるか
なににあたってだれにぶつかって
じゆうをうしない
てにしたおもみはかぜがかたるまぼろし
ひとはどうしても
であわずにいられぬ
いつかのろわしいおのれのすがたと
かおをおおうほどの
うまれるあさのひかりはすべて
しからこぼれてくる
だからこのめはみえざるむこうの
まぶしさをしっている
なみだはきづかぬふりのために
あふれた
ひとはどうしてももとめずにいられぬ
このよにありき
うつくしいうつくしいものを
ひそやかに
あまくふかくながれるいきとまろうが
かみへささぐしんこうににた
おごそかなくるしさを
けれどときとしてさとらずにいられる
いつかのろわしいおのれのすがたと
うつしかさなった
あまいふかいびしょうをもつぶんしんの
かみとあくをたたえあった
そこしれぬたましいを