におちてゆくそのよこがおを
むさぼるよにみつめ
むねのひびきさとられぬよ
あおくそまるへやをぬけだした
すべてをぬすみたいかすかにもれるいきまで
なのにいつかははなれていくとおとこはつぶやいている
なにかをきたいすることでときにすれちがうけれど
むしんにあてあいつづけることは
ゆめのみちばたにさくはなのようだ
だれにできることなのだろう
ひとつのおもいだけをつらぬこうとすればするほど
あいとはほどとひちからにはげしくゆさぶられる
なみのうねりのようなしょうじきなわがままを
もっとぶつけてくれごまかしはしない
あなたをだきしめよう
とぎれたうすいくもがめのまえをまたよこぎれば
ひそかにもおおきなけっしんがこんやもぼやけてゆく
やみのなかからやわらかにつきはてらしつづける
すこしずつずれながらもてさりでよりそいあるくこころを