でんしゃはおおきなはしをこえて
けしきはすこしずつ
おちついたまちをうつしだす
くつをぬぎすててそとをみてる
むかいがわのちいさなこが
うらやましくなった
にげるように
わすれるように
このでんしゃに
のったのかもしれない
わたしのなやみなんて
ちっぽけだって
おもいたくてね
どこまでもつづくそらを
わたしはさがしにいくんだ
きのうにぎりしめたでんわは
しんぱいさせたくないから
はやくきりたくなった
きゅうくつなトンネルにも
やがてでぐちが
あるのはわかってる
わたしのくらやみにも
でぐちはある
おもいたいんだ
トンネルをぬけるたびに
まぶしいひかりをみつめた
みずのねかぜのね
ゆれるきぎ
こもれびさすみちぬけて
みつけたつきぬけるそら
わたしのなやみなんて
ちっぽけだって
おもいたくてね
どこまでもつづくそらを
わたしはさがしにきたんだ
おもいきりないたって
すぐあしたが
かわるわけじゃない
それでもこのまいにちを
わたしはあるいていくんだ