いつかあのひとにこういわれたっけな
つむぐおもいでってえいえんじゃないの？”って
あたしはこまっちゃってすこしだけなみだして
ぬくもるそのみぎてをつよくにぎりかえした

ひどくひえたさんがつのそらかぜはわかれのきせつをはこぶ
ふれたゆびさきはなれてとまったじかん
あれからさんねんつきひたってあたしまだここにいる

かんたん”なんておもえないのいくつかのこいもしてみたけど
なおさらだってわかってたっておもいはまだきえぬ
だいたいしっているんだけどあなたはまだこのむねにいるの
あのこたえがいまさらゆれてきえる

あの日いいたくてもいえなかったことばを
つめたいかぜにのせてとばせたならいいのに

つよくふみだしたつもりでもなぜかなみだがまたじゃまをする
ずれたいきさきまよってまじったしせん
ごめんね…”なんてほしくなくってあたしはひとみをとじる

けいけん”なんてしたくないのかなわないゆめをまだみるのも
いつかは…”なんておもってたっておもいはまだいえぬ
あいたい”なんていえないけどあなたがまぶたのなかにいるの
そのこたえがいまでもむねをしめる

きらい”になんてなれないのよほんとうの“ちがい”をさがしたけれど
これからだってしんじてる”ってあたしまたうそつき
うんめい”なんておもえないよ“おもいで”にだってできてないの
それでもみあげたのはあの日のそら