細いあぜ道まわたをふみゆけば
かわらぬけしきがといきにうすぼけて
くゆるけむりがいざなうあのばしょに
たたずむいとしいほほえみ
あの日々のきおくそのままにとどまるこのむねに
すきまかぜふくよるはあのえがおふきしずむ
ふれそうなゆびさきもどかしくさとられないように
あからめたよこがおふいにそむけてみせた
あわいせせらぎかなでるせのもとい
しゃがんでみつけたよひらのしろつめくさ
ひとみあわせてかわしたゆびきりに
あなたがこぼしたなみだひとつぶ
すぎさりしきせつたぐりよせあなたにつたえたい
ことばにしてしまえばきえそうなこのおもい
あの日々のきおくそのままにとどまるこのむねに
すきまかぜふくよるはあのえがおふきしずむ
さよならさえもつげぬままにきりにかすむすがたは
いまもなおこころにあふれあのときのまま
いまも...いまも