呼吸を深く繰り返して
心の奥深く沈めていく深く深く
今は忘れたくて
まぶたの裏に見える景色
暗く青く続く遠く遠く
誰もが望む永遠は次第に削られ
戻らぬ時よやすらかにやすらかに
例えば、真昼の月のように
ゆるりと流れる水のように
虚しく響く音と声と
ただ空気を震う薄く薄く
表か裏かその顔は見えなくとはなく
言葉鋭く月さされ月さされ
例えば、冷たい針のように
静かに心をえぐるように
見たされないその代わりに一つ望むもの
少しばかりの優しさを優しさを
例えば、微かな風のように
名も知らぬ星が光るように
例えば、それを愛と呼ぶなら私は愛してほしい