うみのなかへぼくはひとり
ためらいながらおよいでゆく
すこしずつちかづいてる
これでいいんだよな
おもえばなんてこんなにあせってるんだろう
おぼれていくいきもできなくて
きがついたらなにもみえない
ここはどこだ
あの日みたゆめはこんなのだっけ
おぼえてないよ
にげてきたちいさなすいそうで
いきばもなくただよった
やりきれないきもちだけが
うかんできがれた
もがくのばしたてがどあにふれる
いろのないうみへつづいてる
ひえきったからだで
おちるうみのそこへ
まざらないぼくとやみのさきに
あかりがあった
しんかいぎょたちのこきゅうがひびく
だれにもふれられないこのせかい
まよいもぬけて
きがついたらなにかみえる
ここはどこだ
もういちどだけおよいでみよう
おぼれるように
ひえきったからだをつつむ
ぬくもりのような
たどりつくぼくをずっとまってる
あかりのほうへ