今宵さんざめく街の裏で
足跡一つ残さずに
人混みに隠したパスワード
見つけ出して
辿り着いて ここに
見えないように手を繋いで
言えない秘密をひとつ
君と僕また分けあって
そして今日も
偽りの夜が音もなく始まる
宵闇がそっと笑っていた
僕ら踊っていた
千の仮面で無表情で愛を語って
口付けて
共犯者だって気付いていた
ずっとわかっていた
天国だって地獄だって構わないよ
本当の嘘が欲しいの
宵闇がそっと笑っていた
僕ら踊っていた
線の滲んだ既製品の愛を纏って
絡み合って
こんばんは
僕は気付いていた
ずっとわかっていた
今夜二度と夜明けが来ないように
来ないように
さあ行こうよ
本当の嘘をあげるよ