ふりつもるしろいゆきはなにもかもつつみこんでゆく
どろにまみれたこころぬりかえるように
あいしたいあいされたいねがうのはただひとつだけ
ゆめからさめてもまだおいかけつづけた
かがみのなかのしんじつをたどる
みえないきこえないやみ
かなしみうつすさかさませかい
とじこめられたしねんの
ひかりとかげをくぐりぬけたらやがてふたりとわに
やみうつらすつきのひかりしずけさにのみこまれてゆく
きみだけをみちびいてむかえにゆくから
きんだんのかじつのようにふれられぬああおひめさま
ほうせきのようなひとみうつくしくひかる
かがみのなかのしんじつをたどる
みにくいすがたうつして
いとおしいひとまちつづけてた
ふれられるほどにこわれて
まほうのきすでとけたあくむはやがてふたりを
おしえてくれたあふれるほどの
げんじつというじゆうへと
はなしはしないたとえせかいがさかさまでもとわに