(だいきゅうかん 883ページ)
もうもくのしじん ルーナはしずかにくちびるをひらいた
これよりうたうは...あるむすめがたいせつなものにたどりつくまでのうた
かこくなたびよこんなんなみちよそれでもむすめはけしてあきらめなかった
ものがたりはうんめいをのろうよりくるしくともうたいつづけるみちをえらぶ
いずれれきしがすべてをほむりさらうともいまはただ...めをとじてきいておくれ
いとしいひとよあなたはどこに
てがかりひとつなく
こどくなたびのみちづれのうたは
とおいそらへかすんできえた
あまおつるあめてのひらに
こぼれおちたなみだ
いくつものふかいもりをぬけてけわしいやまをこえ
まちからまちへひとからひとへと
おもいびとをたずねあるいた
あまかけるゆめほしぞらに
ちかったやくそくは
ああ...エンディミオン
うつろなせかいをゆうやみがつつみこむ
かえれぬわたしはひとりどこへゆく
よげんしょがこうていするしじつあらそいのれきし
せんかというなつめあとのだいちをやきつくすほのお
かぞく...こいびと...あいするもののしょうぞくもしれず
おおくのものたちがなすすべもなくひきさかれたじだい
むすめのたびはみちづれとなったうたをさかのぼるように
とあるしろでろうばんをしていたというおとこへ
そして...すいそくからかくしんへとたどりついてしまった
せつなくもなつかしきしらべそのうたをつづったのは
くじけそうなわたしをいつもささえてくれたのは
あなたがさいごにのこしてくれたこのなもなきうたよ
うんめいよ...たとえおまえがひとみからひかりをうばいさらうとも
このくちびるからはうたをうばえない
たどりつくうたはゆうやみにひをともし
かれてなおはなはりんとそこにさく
ああ...ふきあわれるかなしみの
あらしがおとずれすべてなぎたおしても
たいせつなものはたえずここにある
(たいせつなひとのたどりつくうた)
きみよ...たいせつなものにたどりつくみちをみつけたらもうまようことなかれ
(たいせつなひとのたどりつくうた)
たとえいばらのみちであろうともうたをくちずさめばそれもまたらくし
(たいせつなひとのたどりつくうた)
うたえないじんせいになでいみはないのだから
(たいせつなひとのたどりつくうた)
たいせつなものへと...たどりつくばしょへと
はくえがめざすちへいせん...あのそらのむこうへ