いちまつのあわきゆめよ
さりゆくひまでおどれ
かれたはをおとした
きぎのりょうのうでに
しろいはなびらをはくぶ
しわすのかぜ
あらたなよがあけて
あたりはゆきでしょう
さわがしいまちのいろも
せいじゃくをまもる
ふれればたちまちきえうす
ひとつぶなれど
ねをはれば
やむごときつよさ
こころのことく
ふるゆきはみよにさえ
あかるくさかきほこる
ゆきのしろいけっこうをあびて
せっかりょうらんうつしくも
はかないこのうたを
ちからつよくうたいあげよ
とどけみそらの
はてまで
まつひとのなまえを
いくどもつむいて
ふぶきをくぐりぬける
わかきたびびと
ごっかんにとりとめもないひびをえが
そのこのはのひとつひとつが
いとあたたかろう
ふるゆきはときとして
みちをもとざして
ひとのえがおのありがたみをとく
せっかりょうらんふるさとを
あいすもののうたを
ちからつよくうたいあげて
くもるしかいをつらぬけ
あさにひるにゆに
そしてよるに
すべてのものにひとしく
きらめく
せっかりょうらんやまととなり
ときにはぞうとなり
ひとのつどうかたわらにいきる
ふるゆきははるがくれば
そのすがたをかくし
つきのふゆをてんしょうでまちわびる
せっかりょうらんうつしくても
はかないこのうたを
なんどきもうたいやけよう
とどけみそらのはてまで
ひびけきせつをこえて