音たてずそっとドアをあけ
気づかれぬように部屋を出てゆく
変わらないこの日常から
私だけが今抜ければいい
そばの誰かに声をかけたら
微妙な空気流れるでしょう
すべての喜び悲しみ思い出を
ひとつ残らずここにおいてゆくわ
新しい世界続くその道は
風の中何も持たずに歩きたい
この胸になぜか響いてる
意外に大きな自分の足音
決めていたさよならの仕方
寂しさを感じないように
ずっとここにいられないこと
わかっていても春はめぐる
いつかの笑顔も涙もあの恋も
一度忘れて私らしくなる
大事なものはきっとこの先で
今よりももっといっぱい待っている
すべての喜び悲しみ思い出を
ひとつ残らずここにおいてゆくわ
さよなら言えば鍵がかかるから
さりげなく気づかれぬように出てゆこう