まどをつたうあめのつぶを
ぼんやりながめてたら
そこにうつるわたしのほほに
かさなってながれおちた
なかないときめたのに
なきむしがここにいる
がんばってこらえても
かなしみはとまらない
ああ
こいのはなびらちってしまった
あんなにうつくしくさいたはる
かぜにふかれてどこかにきえた
あなたをおもう
よわむしけむし
いきでくもるそとのけしき
はじめてみるみたいに
こんなふうにこのまどべから
ちかくをみてはなかった
ながいふゆおわるころ
ほほえんでいますように
このあめがあがるまで
もうすこしこのままで
ああ
ゆめのあとのさきいったりきたり
こんなにすきだったあなたのこと
ふたりであえてしあわせだった
がんばれじぶん
よわむしけむし
ああ
こいのはなびらちってしまった
あんなにうつくしくさいたはる
かぜにふかれてどこかにきえた
あなたをおもう
よわむしけむし