まぶたをえぐろうと
みえるのはおなじもの
まっすぐたってますか
うつしよのそのわたし
ねむるあなたをまた
みおろしてるの
つきをせにかげもひかず
たゆたうまぼろしのように
かいなもなくあしもなく
なおゆびもなく
それでもわたし
あなたにふれているでしょ
ぜんしんぜんれい
あるのがうらみなら
つめもどくそめるのに
ひだりのむねのした
たまるあいそのちだけ
きえたこいを
とらえていられるほど
きおくはいみをもたない
ひとがいきるばしょはどこ
いまはここでもゆくえは
もうどこにもなく
こうしてわたし
あなたのそばをめぐって
りゅうすいらっか
つきをせにかげもひかず
たゆたうまぼろしのように
なみだもなくねつもなく
なおいきもなく
それでもわたし
あなたにふれているのよ
ぜんしんぜんれい