いんいがほのかにかおるこのてがみを
かきおえてへやのそとみおろすと
くれなずむとかいが
きのうとかわらぬすがたを
うつしているだけなのに
とくにうかびだすほてるのまどあかり
はしるくるまのひとつひとつにさえ
かなしみをかかえた
だれかがいることおもえば
わたしのこどくはすこしぜいたく
あああいされてるだけでは
しあわせになれないのね
よやくなしのこいはとつぜんおわるもの
さりげなくうつぴりおどはなみだ
うしろめたさひとつ
ひきずらずじょうずにきっと
わすれるやくそくするは
かおあわせるまえに
ここをでていくこと
せめないでねおとなとおとななら
みなれたまちなしに
いつしかとけこむわたしは
あなたのしらないひとにもどるのああ
あああいしているだけでは
しあわせになれないのねああ
あああいされてるだけでは
しあわせになれないのね