あの日ぼくはトッサに
うそをついたんだ
どんなうそか
いまはおぼえていない
それはおとなになっても
こころのどこかに
にがいえきを
にじませているようだ
やさしさをかんちがいして
ほんとうのきもちをすてた
とおくでくがつのせみがないた
もしもやりなおせるなら
どこまでまきもどそうか
きみとはじめてであったひ
それともすきになったひ
たったひとつのひみつ
つくってしまっただけで
きみとぼくは
ちがうそらをみている
だけどそのまなざしは
ちゃんとおぼえてる
ほかのことは
ぜんぶわすれてるのに
まるでカメラのシャッター
きったかのように
ぼくのうそが
じかんをとめたんだろう
ふたしかなあいのせいで
きずつけることをこわれた
おもいはゆうだちみたいだった
なぜかこれでよかったと
いまではおもえてしまう
だってこころのかたすみに
こんないたみがあるから
もしもしょうじきだったら
いたみもなにもないまま
ぼくはもっとずるいひとになってた
もしもやりなおせるなら
どこまでまきもどそうか
きみとはじめてであったひ
それともすきになったひ
たったひとつのひみつ
つくってしまっただけで
きみとぼくは
ちがうそらをみている