だれかがていねいによういしてくれた
こうせい」というなまえのぶあついきょうかしょには
こいびとのえらびかたからためいきのつきかたまで
すべてことこまかにしるされているそうで
そのぼうとう、もくじよりもっともっとまえのぼうとう
そこにはあかいばってんでだいだいてきにけされて
しこう」「ていこう」のおもいのかよわなくなったふたつのいし
ちんれつされるやいなやひだりからじゅんじゅんにきえていくそのきょうかしょと
みずからをしゅちょうするべくしんでちゃっかをまつひだね
けいけん、おぼえているかい
みるものすべてがそのままそっくりそのまませいかいだったけしきと
すべてゆるせるとしんじきったみらい
せんめい、みるものになにいろものいろがかがやいていたあのころのじぶん
たいじするじゅんびができているのならばいっぽだけでいい
さくととっぱらってふみだしてみてほしい
そういやさっきのこもこのあいだあったあのこも
いましがたここにいたあのこもあのこも
みんなこのみがおなじようだったんだけど
そんなぐうぜんってはたしてあるのだろうか
またあのきょうかしょうたがいをなくしたじしんにしめされた
ふうかこうりょくにもにたたにんのいし
ひょうひょうとすべりこみあたかもじょうしきだ、といわんばかりに
そのばであぐらをかく
そうぞうりょくのけつぼうがよびよせた
くらやみにもにたしすてまちっくなこうぞうは
はぐるまになることをたんたんとすいしょう
たいこう、かんがえるというこうどうすらむだとうながす
みんな」というふとくていたすうのじょうしき
それらはしらずしらずにさんぶされたきけんいんし
えんじょう、ふつふつとわきあがる
それにそってひをつけるのもじぶんじしん
せんびき、かべ、へだたりをこえて
にほんのあしでたってみせるのもじぶん
けいけん、おぼえているかい
みるものすべてがそのまま
そっくりそのまませいかいだったけしきと
すべてたくせるとしんじきったみらい
せんめい、みるものになにいろものいろが
かがやいていたあのころのじぶん
たいじするじゅんびができているのならばいっぽだけでいい
さくをとっぱらってふみだしてみてほしい
そのばでまごまごとちゅうちょしたけっか
けいけんしたあのせんめいなけしきはたいこうすらできずえんじょう
いまあかいばってんのしたのいしをそんちょう
あぐらをかいたじょうしきにていこう