ぼくはうまれたときからおよいでいるのに
すいへいせんまでまだまだたどりつけないよ
ひろいうみのかたすみでいきつづけてきた
ほかのせかいのことなんてなにもしるよしもない
かなしみのなみだはまぎれて
じぶんがないてることもきづかずに
ながれにたちむかう
そらはたしかにそこにはみえるのに
かぜにのってとぶはねはない
はるかなひかりただみあげ
ぼくはここでいっしょうおわるのか
ゆめはみなもにうえにある
てにはぜったいとどかなくても
なみまをなんどもとびはね
いつの日にかでんせつの
さかなになろう
もしもうみからあがればしんでしまうこと
なかまになんどもこごえでおしえられてきた
ひざしとかぜにさらされなにもできぬまま
ほんのささやかなきぼうもやがてうちあげられる
あきらめてしまえばらくだろう
じぶんのうんめいにさからえないなら
いのちはむだになる
とりはじゆうにうみをみおろすけど
みずのなかおよぐすべはない
きらめくみなもただながめ
きみはそこでじんせいをさとるのか
ゆめはいつでもうみのそこに
ふかくもぐってさがすべきもの
あたりをなんどもせんかいして
なにもせんいくびょうな
とりはいやだ
そらはたしかにそこにはみえるのに
かぜにのってとぶはねはない
はるかなひかりただみあげ
ぼくはここでいっしょうおわるのか
ゆめはみなもにうえにある
てにはぜったいとどかなくても
なみまをなんどもとびはね
いつの日にかでんせつの
さかなになろう