さびたにおいぬるいかぜとひろがるむがぼくをおそう
まわりはみんなときをなくしぼくもここをうごくきはなく
ただまってるそれはなにを
とどけないものはぼくだか
それとも
ああ、これがゆめであれば
ああ、そんなことなどないとわらう
くだけてしまいそうなこのこころのおくで
しずかにささやいたきみはどこからきたの
はてしなくとおいそらそこまだむこうがわに
ちかづけるだろうか
ぼくにふたたびゆうきをくれますか
やがてあたりはおいしげるきぎ
みずからはねるさかなのむれと
それをくわえるどうもうなとり
いつしかそこにいのちはあふれ
すれちがうひとたちならぶびる
こまくにひびくざつおんのなか
のぞんでたのはぼくじゃないはず
のぞんでたのは…ぼく
とおりすぎたかぜにきづかされたあの日
わすれていたごろのぼくはまだみうしなって
とぎすませよこころ、ふるいたてよからだ
すべてはきつくしてまたうたをうたえばいい
もういちど
さびたにおいぬるいかぜとひろがるむがぼくをおそう